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Uターンをしたからできること、ずっと地元にいるからできることがあるはず。立場によって役割とか仕事が違う。それらを混ぜることにやりがいを感じています。

Uターンをしたからできること、ずっと地元にいるからできることがあるはず。立場によって役割とか仕事が違う。それらを混ぜることにやりがいを感じています。

非営利ダンス振興団体Jin-beeFUNK 代表 冷水 堯(ぎょう)

プロフィール

青森県三戸町(目時)出身。ダンサーネーム"jinbee(じんべえ)"
現在、岩手県二戸市において社会人中心の非営利ダンス振興団体Jin-beeFUNKの代表を務め、レッスンやワークショップなど様々な地域で活動中。

冷水さんは学生時代からずっとダンス(ストリートダンス)に真摯に取り組み続けてきた人。

ストリートダンスと聞くと「自分には縁がないな..」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、お話しを聞いて、彼が取り組んでいるのは、ダンスを通して人と人をつなぎ、人を育て、人を元気に、地域を元気にする活動なんだな、と感じました。冷水さんに会って話すとダンスとあなたの距離がぐっと近くなりますよ。

情熱を傾け、多くを学んだこと(ダンス)を通して、自分の経験や自分が知っていること、持っているものを他者に地域に還元しようとする生き方は素敵だなと思います。苦労も多いというお話しでしたが、まったくへこたれない姿が、また頼もしい。

「生まれ故郷を一度離れ、新しい土地で様々な経験をして戻ってくると、故郷の見え方が違う」と多くの人が言います。退屈でなにもない、何もできないと思っていた場所が、なんでもできる、少なくとも何かはできる場所に見える。冷水さんもそんな思いに突き動かされているのではないかしら?と思います。

それでも実際になにかをすることはエネルギーを使うし、簡単なことではありません。たとえば三戸町に移り住んで、またはどこか新しい場所に移り住んで、移住先の土地にどのように関わっていけばよいのだろう?とお考えなら、一度、冷水さんに連絡してみたらよいかもしれません。

冷水さんの活動を見て、つながることができるメディアをご紹介します。アクセスしてみてくださいね。

団体は身分証明。団体は学びの場

今、現在のお話しをうかがいたいと思います。非営利ダンス振興団体Jin-beeFUNKの代表をしていらっしゃいますが、この団体を立ち上げた経緯やきっかけなどを教えていただけますか?また、Jin-beeFUNK以外にも団体に参加していらっしゃいますが、そちらに参加するきっかけ、理由などを教えていただけますか?

岩手県二戸市にダンスの練習に行っているのですが、まず、こちらだと大きな都市とくらべて仲間が少ない。できることが少ない。じゃあ、やらない。という人が多いと思うんですね。「できない」と思い込んでしまって、やらない人が多いように思います。

でも、実はいろいろなことができるんです。もちろん、いろんなことをやろうとすればお金がかかったりします。しかし、お金の問題も名目というか組織を確立すれば解決できる。じゃ、それを二戸市の仲間たちと作ってやろう!ということで、非営利ダンス振興団体Jin-beeFUNKを立ち上げたのです。

もともと一緒に練習している人たちで作った団体です。
「イベントやりたい。」「誰々をワークショップに呼びたい。」そういう思いを、「できない」という思い込みのためにやらずに、やりすごしてしまうのではなく、「やりましょう!」と言って実現するための団体。

そして地域に対して発言できる団体になっていきたいな、発言することが何かにつながっていくことが大事だな、と思っています。この前はワークショップというかたちで弘前からダンサーの方を呼んで、小さいですけどワークショップを開催させていただきました。

今、作っている「がっけもの」は、三戸郡の同世代の若者で構成されている団体なのですが、いろんな地域にJin-beeFUNKの名刺を持って、自分で営業している最中に声をかけられて参加しました。「青森県の委託団体というかたちで、三戸郡の若者たちと地域活動をしませんか?」という感じでしたね。

この団体では、昨年(2015年)の12月に子供向けの「めどちコレクション」というイベントを開催させていただきました。青森県側の意向として、こういう団体を地域に起こしていきたい。地域活動をするリーダーとか人を育成していきたい、という人材育成の事業の一環だったので、今、青森県からの補助がなくなったときに、何ができるか?ということを模索しているところです。

「めどちコレクション」を伝える新聞記事

「団体」というかたちを作るのは、「お前ら誰なんだよ?」という身分証明のためです。
例えば、活動をするときには「場」が必要になります。公共の施設でもどこでも、活動するときには「お前たちはなにもの?」ということは確実に問われます。その問に答えられる身分証明のために団体を作った、というのが合っていますね。

そして、そのような団体は学ぶ場だと考えています。いろんな人からいろんなものを吸収する。いろんな意見を言い合う。けんかになってもいいから言い合う。その中で何ができるか?という実験場です。そういうかたちで運営はさせてもらっています。

いろんな視点・観点・考え方・経験を混ぜることにやりがいを感じています。

まちづくり、ひとづくりに繋がる活動ですよね?そのような活動をしていて、今感じている喜びはありますか?

人は立場によって役割、というか仕事が違うと考えています。
UターンにしろIターンにしろ、自分が違う地方に行くとか、違う場所で生活をし、そこの人たちと交流する場合、その場所にずっといる人にできること、また逆にできないことがあると思うんです。

僕は三戸町にUターンをしてきた人間です。僕のようにUターンをした人にはできて、ずっと地元にいる人にはできないことがある。逆もまた然りです。

大事なのは、地元にいるからこその観点と、違う地域から来たからこその観点が合わさった時に、それを混ぜてどういうふうにやるか?ということだと思っています。

ダンスの関係もいろんな人、観点からの話と、自分の経験・考えとが混ざり合って、なにか新しいことができることがあります。

だから、いろんな視点・観点・考え方・経験を混ぜることにやりがいを感じていますね。

もちろん自分が手を出してはいけない領分もあります。それはしっかり理解する。わかる。そのうえで、この土地に対してどういうことをやっていこうとか、どうやって広がりを持つべきなのかというのが結構大事かなあと思います。

少し過激な話かもしれませんが、地元にずっといる人って、その世界が当たり前だと思っている人が多いんですよ。

先細っていくのが当たり前だ、と。
いや、そうじゃないよ!って。

先細りを止めるために俺が言うんじゃなくて、こんなやり方もあるよって提示するだけでも全然違う。そして、それが自分たちができる役割なんだと思っています。

別にUターンしてきたから偉いとかじゃなくて、自分がやらなきゃいけない仕事が違うっていうだけなんですけど、そういうことを提示する。というのが自分のひとつの役割なんじゃないかな、と思います。

それ相応の経験をしてきてるので、その経験を、まずはどうやって他人に還元するのか?その他人から自分は何をもらうのか?というのができてくると面白いんじゃないかな、と思います。

何かをしたい!という人にお手伝いできるような環境を作ることが自分の夢になっていくんじゃないかな

活動の中で感じる難しさや、歯がゆさがあれば教えて下さい。

自分が団体や組織に入って行ったり、新しいことを始めるときにメンバー等と摩擦が起きるのは当たり前だと思っています。何かをやれば、人と交流持てば、誰かと誰かがお互いに嫌いになる、喧嘩になるというのは当たり前に起こることだと思うんです。その摩擦は問題なのか?いや、別に問題じゃない。と思ってます。

自分が活動している中で、これは難しいなと思うのは、無気力、無関心。

反対したり、抵抗してくるのであれば、それなりの対応ができるのですが、無関心では対応できません。
自分のエゴじゃないですけど、なにか投げかけた時に、相手からなにも返ってこないのは辛いですね。やっぱり活動を広げたいと思っていろんな人に投げかけてみているわけですよ。

すごく勘違いされることが多いんですけど、10件発信をしたら10件返事が来るでしょ?って思われる(特に勘違いが多いのは県の人たちです)。でも実際に返ってきてるのは1,2件ぐらい。大抵の人は1,2件だともうやらないんですよ。でも、あきらめずにそこをできるかどうかってすごく大事なことだと思うんですよね。100件やれば10件返ってくるかもしれない、と思ってやり続けられるかどうかは大事。

無気力、無関心って基本的にはこちらを向かせるのは無理じゃないですか?

多分、こっちを振り向かせようだとか、こっちに感心を向けようだとかというのは違うと思うんです。それは自分のエゴかなぁと。

とにかく発信してみる。とにかく自分が行動してみるということが大切になってくると思っているんですけど、やっぱり人間って見てもらえないとか、嫌われてるとなると振り向かせようと思ってしまうんですが、そう思いすぎてもしようがない。逆に自分の中で冷めた冷静な部分をしっかりと持っていないとやっていけないんだろうなあという気がしています。

「淡々と継続する」のも大事かな、と。

三戸という町に話を移しましょう。これからも三戸町に住み続けたいと思いますか?

自分は、こういう人間なので、住み続けたいというよりも、今ここにいるからやっている。故郷だからというのではなく、今自分がここにいて、なにかやろうと思っているから、ここにいる。という感じなんです。住み続けたいという目で三戸町を見たことがあまりないというのが正直なところです。

でも、今、故郷にいて、両親がいて、まだ健在で、それに対して何かやってかなきゃいけないというのは絶対大事なことなんです。家族だとか、家族に近い人とちゃんと向き合うというのができていないと自覚しています。自分だけじゃなくたぶん、そういう人が多いんじゃないかと思うんですけど、ただいる、というんじゃなくて向き合う。向き合うというのがどういうことなのかを考えていくのが一番大事なんだろうなって。それが住み続けるとか、自分のあり方を考えることになるんじゃないかと思います。

夢はなんですか?

今、もってるものをまず完遂させる。
一回手をつけたものは、しっかりどういうカタチであれ終わらせていく。それが満足いくものになるかもしれないし、途中で結果を出さなければいけないものなのかもしれないけど、一回手をつけたものは全部完遂させていくというのが、当面の目標になっていて、それが夢につながっていくんだろうなあと思います。

今こっちに戻ってきているUターンの人だとか友達で、何かをしたいという人は相当いるんですよ。その分野は皆違うんですけど。起業したいという人もいるし、自分が関わっていることで何か刺激を与えたいと思っている人もいて、そういうのをお手伝いできるような環境を作ることが自分の夢になっていくんじゃないかと思うんですよ。ま、大きい小さい、収入や収支の面で違いはあるとは思うんですけど、そういったものに対して自分が矢印を向けていけるようなものをやっていきたいとは思っていますね。

一回来てみればいいんじゃないですかね(笑)

三戸のポジティブな面。なんでもいいです。教えて下さい。

いろんな物がある町だと思うんですよ。それは発信できるものだったり、誇りにできるもの。なにがおいしいとか言うんじゃなくて、いっぱいありますっていう話はできる町だと思うので。。

一回来てみればいいんじゃないですかね(笑)

思うんです。自分も他の土地に行くと、行ってみないとわからないことがあります。三戸町は、写真に撮って「これが美味しいです」「これが楽しいですー」っていう土地ではないと思うんです。一回来てみて、一回風土を感じる。
一回来てみる。来てみて三戸町をどう判断するかだと思います。

ホントは発信できるものがいっぱいある。「三戸町には何があるの?」と聞かれた時に、答えられるもの、こと、がいっぱいある町が自分の誇りだと思っています。

三戸町は「11ぴきのねこ」のまちづくりをしています。「11ぴきのねこ」をもっとまちづくり活かすアイデアを何かいただけませんか?

自分のYouTubeチャンネルでロボットダンスをいろんな所でやっています。例えば十和田湖だとか、みろくの滝とかでやってるんですよ。別に再生数が多いわけではないんですけど、国内だけじゃなくて海外の人が見てるんですよ。

ダンスだとか、名所があるからイベントを打つというのはどこでもやっているんですけど、ありきたりなものに対して、日本の三戸町というただの場所と何かを合わせて、発信できる環境があったら面白いと思います。自分であればロボットダンス。11ぴきのねこがある場所で踊るとか。

身近なものをどういうふうに売り込むか?
売る相手というのが日本だけじゃなくて世界。世界にどうやって伝えるか?
考えて発信するのは面白いと思います。

この前、道の駅さんのへでロボットダンスの動画を撮らせていただきました。それ以外にもいろんな所で撮らせてもらっています。役場の人に聞いたら、三戸町は別にどこで撮ってもいいですよって言われたんですよ。

11ぴきのねこをそういうものと絡める。自分のYouTubeチャンネルを持っている人がどれだけいるかわからないですけど、その人達のYouTubeの名前のところにねこのマークをつけるとか、三戸町の人に気軽に商標を使わせることをしたらアピールになるんじゃないかと思います。

三戸町のことはお好きですか?

故郷で大切に思ってます。
県の事業(先述のめどちコレクション)で改めて三戸を見る機会がありました。
図書館で歴史、三戸町史を調べてみたりだとか、あといろんな場所に行ったり、電話かけたりしました。

まだまだ自分が見つけていない、あるいは逆に当たり前すぎて気付かなかったものがたくさんあると思うんですよ。今は、そういうのを見つけていきたいかな。で、そこでロボットダンスしようかなと思ってます。

ここにいるから好きだ、じゃなくて好きになるものを自分で見つけるのが大事だと思うので、やっていきたいと思ってます。

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